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公開日:2025.08.15

生田小2年今村さん
国際児童画展で特別賞
川崎市内からは唯一

  • 作品のコピーと賞状を手にする今村さん

  • 受賞した作品

 神奈川県や海外在住、全国の外国人学校在学の子どもたちから作品を募集する「カナガワビエンナーレ国際児童画展」で、生田小学校2年の今村杏さんが特別賞を受賞した。作品は現在、横浜市内で展示中。来年3月末まで県内各所で巡回展示される予定だ。

 神奈川県と、県立地球市民かながわプラザが主催し、23回目を迎える同展。絵画を通じて子どもたちの夢や想像力を育み、互いの生活や多様な文化を理解してもらおうと企画され、今回は神奈川県と71の国と地域などから1万743点の作品が集まった。今村さんは特別賞にあたる(公社)2027年国際園芸博覧会会長賞を受賞。27年に横浜市で行われる国際園芸博覧会のために創設された賞で、川崎市内では唯一の特別賞受賞だ。7月に行われた表彰式に出席し、「前に出るときに緊張したけれど、賞状をもらえてうれしかった」と笑顔で振り返った。

 絵を描くのが好きな今村さんのために、母親の紗知さんがコンクールを探し、今回の応募に至ったという。募集テーマは自由で、今村さんが描いた作品は「みらいのいちごのそだてかた」。今村さんが考案したキャラクター「すごいこちゃん」がイチゴを育てているという絵で、一本の木からたくさんのイチゴが連なり、噴水や家なども描かれた色鮮やかな作品だ。「じょうろだけだと足りないから、水をあげるために噴水も描いた。おうちの屋根にはドアを付けて、イチゴが赤くなったら取りに行けるようにした」と説明する。

 生き物や動物、自然が好きで、工作も好きだという今村さん。紙粘土で動物を作ったり、その日の出来事や見かけたものを、何も見ずに絵に描いたりしているという。今年1月には、京都新聞主催の「お話を絵にするコンクール」にも入選。最近は絵本づくりなども始めた。紗知さんは「見る人をほんわかさせてくれる絵を描けるのがいいところ。好きなことをのびのび楽しんでやってくれれば」と話している。

県内を巡回展示

 作品は、8月31日(日)まで県立地球市民かながわプラザ「あーすぷらざ」(横浜市)で展示中。9月からは県庁を皮切りに県内13会場で巡回展が行われる。

 川崎市内では来年2月4日(水)から17日(火)まで、川崎市国際交流センター(中原区)で展示される予定だ。

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