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多摩区・麻生区 コラム

公開日:2025.10.17

区民記者が走る! vol.51 2025年 October
エッ!こんなに大きな松があったの

  • 往時の巨大な姿(根元に人がたたずむ)

  • 中島久幸記者

 麻生区百合丘の弘法(こうぼうの)松(まつ)公園には、かつて弘法松と呼ばれる黒松の巨木が凛としてそびえていた。推定樹齢は数百年または千年を超え、高さは30mで10階建てのビルに相当し、根回りは11mであった。その松は、弘法大師が植えたという説と、松の根元の湧水で松を煎じたものを飲ませたら眼病が直ったので、村人が大切に育てたという説がある。

 その巨木は大きいだけでなく、見事な枝っぷりであったが、残念ながら1956年(昭和31年)に消失してしまい、ほどなく伐採された。原因は落雷という説と、たき火の不始末という説がある。

 松が生えていた公園の丘陵の南西端には、「弘法松跡」と刻んだ石柱と、往時の姿をしのばせる写真を貼り、解説を添えた掲示板が立っている。また、麻生警察署の玄関の左側には松の姿を描いた銅板製のレリーフがある。

あさお区民記者とは?

地域活動が盛んな麻生区で活動する団体にスポットライトをあてるために、麻生市民交流館やまゆりを運営する認定NPO法人あさお市民活動サポートセンターが中心となって、文章を書くことが好きな区民で活動しています。

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