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公開日:2026.02.06

菅の「和会」中3・小林さん
お囃子への思い揺るがず
地域との関わりも学ぶ

  • お囃子をする時の衣装をまとい、笛を手にする小林さん

    お囃子をする時の衣装をまとい、笛を手にする小林さん

  • おかめを踊る小林さん=提供

    おかめを踊る小林さん=提供

 菅町会(多摩区)で活動する「菅お囃子和会(なごみかい)」。お囃子の文化を継承していこうと地域の大人たちが活動を続ける中、南菅中学校3年の小林駿太郎さんは、小学2年生の頃から、同会のメンバーとしてお囃子に取り組んできた。

 神社などの祭礼でにぎわいの創出、神への感謝などを示すため、太鼓や笛、踊りなどを披露するお囃子。和会はかつて菅地区にあったお囃子の音色を響かせようと、約15年前に発足した団体だ。

 祭好きの祖父の影響で幼少期からお囃子の音にふれてきた小林さん。遠くから祭囃子が聞こえて来ると「見に行きたい」と両親にせがんだという。自分もやりたいと、親を頼らず自ら手紙を書き、地域の人を介して同会につなげてもらった。

 入会してまず習得したのは踊り。初めに学んでおくと太鼓の音が自然と体に染み込んでいく。その後、太鼓、横笛と挑戦していった。太鼓は耳で覚えることができたが、笛は吹き方がわからず、悔し涙を流すことも。そうした中、師匠のような女性が小林さんのお囃子への熱意を汲み、うまくできないときは親のように支えてくれた。年長者に囲まれ、「人に恵まれ孫のように可愛がってもらった。礼儀作法を教わり、人としても育ててもらった」。

 同会は現在、小学5年生から66歳までの10人で活動している。稽古は月2回。それ以外の日も、小林さんは欠かさず自主練習している。女性の役柄である「おかめ」の担い手がおらず、探求心から動画サイトなどで研究し自己流で身に付けた。おかめは面をつけて踊るが、「面越しに見える神輿とお囃子の音が一緒にある。その光景にぞくぞくする」と笑顔で話す。

 お囃子やボランティアで参加している盆踊り太鼓の活動を通して、街中で声をかけられることもあり、地域の人と関わりを持つことの大切さも学んだ。「お囃子を辞めたいと思ったことはない。メンバーも少なく、自分が文化を引き継いでいくことが使命。無くなることが嫌。住むところが変わっても地域の人との関わりを大切にしたい」と小林さんは話す。

 活動を見守る母親の美穂さんは「目がきらきらと輝いている。毎回成長したと感じる。和会に感謝」と語る。同会の山口和則代表は「頼もしい存在。(会を)背負ってもらえるのかなと期待している」と話す。そんな兄の姿を見て最近では妹の栞(か)穂(ほ)さん(西菅小6年)も入会した。小林さんは、子どもが少ない同会を二人で支えていきたいと意気込んでいる。

 夏に菅の八雲神社で披露される予定。「日本のリズムで誰もがノリたくなる心躍る音。派手な衣装でいろいろな人が見てくれるのが楽しい」と小林さんは魅力を語った。

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