鎮魂の滝桜、花開く 馬場綜合動物病院で
昨年3月11日、下新城にある馬場綜合動物病院の駐車場に植樹された三春滝桜がこのほど花を咲かせた。
三春滝桜は福島県三春町に所在する国の天然記念物。推定樹齢1000年超、樹高12m、根回り11m、幹周り9・5mで、3大巨桜の1つとして知られている。
植樹された桜は高さ約3メートルの孫木。滝桜を守る活動をしている保存会から、東日本大震災の被災地でペットの救護活動を続ける馬場国敏院長へ活動のお礼にと送られたものだ。
植樹した直後の昨年は花びらが4、5枚ほど咲いただけだったが、今年は枝の先まで花を咲かせた。気温や雨の影響で今年は既に見ごろを終えようとしているが、馬場院長は「来年はきっともっときれいに咲く。復興のシンボルとしてぜひ見てもらえれば」と話している。
なお、同桜の下には、被災地で事故死した犬の骨が埋められ、被災動物鎮魂を祈って石碑も設置された。馬場院長は「桜を持ち帰る際に道路で発見した。せっかく震災から生き延びたのに事故死というのは救護活動の中で一番辛い出来事だった。地元の滝桜の下でやすらかにねむってほしい」と思いを語った。
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4月19日
4月12日