専修大生 新丸子で買物客を調査 商店街の活性化目指す
専修大学商学部の学生のアイデアを生かし、商店街を活性化させようと丸子地区商店街連合会(川連昌久会長)で5月からスタートしたプロジェクトが徐々に動き始めた。7月21日には、同地区の納涼盆踊りに合わせて、学生らが商店街の利用者へのアンケートを開始。25日には、その報告と今後の計画などを商店街の役員らの前で発表した。
アンケートでは同商店街で実施している「ママとシニアにやさしいお店」のステッカーの認知度や評価、商店街の利用回数などを調査。学生の中には、流暢な英語を使って、買い物を済ませた外国人に話を聞く姿もあり、1日で56人のヒアリングを行った。
アンケートの結果では、「商店街が役立っている」「今後も利用したい」と言った意見が8割あったものの、同等の割合で「ステッカーを認知していない」ということだった。同ゼミの渡辺達朗教授は「ステッカーを認知している方々は評価が高く。もっと広めるべきだという声が多かった」と話した。今後は更に対象を増やすため、全7回のアンケートを実施する予定だという。
Twitter(ツイッター)も活用
また、アンケートと同時に進めているのがSNSサービスを活用した「Twitter商店街」への取り組みだ。まず第1弾として7月18日に、同商店街でパソコン教室を開く秋山修さんがSNSに馴染みが浅い会員に向けた講習会を実施し、アカウントの取り方やIDやパスワードの設定方法などを指導した。初めてツイッターのアカウントをとった駅前のクリーニング店トウヨコランドリーの樋口栄司さんは「色々な店主のコメントが見られ、また文章にその人の性格が表れて面白い。使いこなすにはそれなりの時間がかかると思うが、商店街と消費者をつなぐ一つの手段になれば」と話す。
ツイッター商店街では、イベントやセール情報の発信を主とした戸越銀座商店街と日常的な情報を発信し、人の温かさなどを伝えている武蔵境のすきっぷ通り商店街を参考に、両方の特徴を取り入れたアプローチを行う予定だという。
同商店街では現在、ステッカーを貼っている店舗が商店街のおよそ3分の1で、参加店の拡充が課題になっている。川連会長は「大学生のアイデアを生かすためにも、会員店に呼びかけを行い出来るだけ協力店を増やしたい。ステッカー事業もSNSも参加店が増えることで魅力ある商店街につながる」と話している。
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4月12日