神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2013年9月6日 エリアトップへ

小杉で「セアカゴケグモ」発見 市内で拡散の可能性も

公開:2013年9月6日

  • LINE
  • hatena
背中の赤色の縦じわが目印
背中の赤色の縦じわが目印

 毒を持ち海外では死亡者も出ていることから、特定外来生物に指定されている「セアカゴケグモ」が、8月26日に中原区小杉町で発見された。市内では平成24年11月に多摩区長尾で初めて発見され、今回が3件目。区役所保健福祉センターでは注意を呼び掛けている。

 今回発見されたのは、小杉町の屋外消火器置場。近くの住民が見つけ「なんとなくセアカゴケグモだと思った」と、翌日に保健福祉センターに報告。同センターで調べたところ、セアカゴケグモと判明した。保健福祉センターでは「1匹いれば周囲にも潜んでいる可能性があるので注意が必要。発見した際には、むやみに触れないで当センターに連絡してほしい」と話している。

 セアカゴケグモは、毒を持ち人の生命を脅かすことから、特定外来生物に指定されている。全体が光沢のある黒色で、腹部の背面に赤色の縦じわがあるのが特徴。成熟した雌の体長は約0・7〜1cmで、雌のみが毒を持ち、日本では死者は出ていないが原産地のオーストラリアでは死亡者が確認されている。暖かい場所を好み、6月から10月にかけて活発になり、地面や人工物の窪みや穴などに巣を作る特性がある。

 駆除する際には、手袋などで防具し、家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)か、熱湯をかけることが望ましいという。もし噛まれた場合は、局所の疼痛や熱感、痒感などが生じ、時には頭痛や筋肉痛、不眠が数週間継続することもあるというが、「いずれにしても早急に医療機関に相談してほしい」と保健福祉センター。

 これまで、国内では岩手県や鹿児島県など26府県で発見されており、環境省外来生物対策室では「港湾地域やその周辺で多く発見されている。海外からのコンテナ等に付着してきた可能性が考えられる」と話す。 また、国内で広範囲に広がった理由については「自然に拡散したことも考えられるが、貨物や自動車などに営巣したものが各地に広がったのではないか」と見ている。

 セアカゴケグモの相談・問い合せは、中原区役所保健福祉センター衛生課(【電話】044・744・3280)まで。

中原区版のトップニュース最新6

使いやすく大幅増補

市おくやみガイドブック

使いやすく大幅増補

手続きの煩雑さ解消に

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月19日

アート体験 視覚障害者に

岡本太郎美術館

アート体験 視覚障害者に

CF初挑戦、支援呼び掛け

4月15日

救急隊、日中に増設

中原消防署

救急隊、日中に増設

到着時間の短縮めざす

4月12日

5年ぶり重要郷土資料に

江戸時代後期「富士信仰」

5年ぶり重要郷土資料に

市ノ坪の民家で所蔵

4月12日

市民の「誇り」向上

川崎市イメージ調査

市民の「誇り」向上

「来訪推奨度」は過去最高

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook