狂言で「生」伝える 宮内「のんびりーす等々力」で
区内宮内にあるグループホーム「のんびりーす等々力」で11月22日に狂言教室が行われ、入居者や地元住民ら約20人が参加した。
講師は、和泉元彌さんの姉で女性狂言師の十世三宅藤九郎さん。同グループホームを運営する社会福祉法人ばなな会の取材がきっかけで、市内の系列施設で教室を始めて今年で4年目になる。年8回の内容はいずれも人気で、最終回には発表会も行う。藤九郎さんは「狂言には人間の生きる意味を肯定的に捉える演目が多い。力強い発声も含め受講生に伝えていきたい」と思いを語る。入居者の多くが認知症という症状ゆえに記憶に留めることに難しい部分もあるという。しかし「94歳の女性がお稽古した謡をふと口ずさんでいる姿を見ると嬉しくなる」と藤九郎さん。ばなな会でも「みんな楽しみに待っている。地元の方にも参加してもらうことで、グループホームへの理解も浸透させられたら」と話す。同会では一般受講生を若干名募集中。(問)【電話】044・433・4651
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