2月20日にイベントを行う地域女性活躍推進委員会の委員長を務める 星野 妃世子さん (株)スタックス代表取締役 59歳
「女性が活躍できる社会を」
○…2月20日に開催する推進大会。女性が社会で活躍できる環境づくりをめざし、委員会の発足当初から開催を検討してきた。市内で活躍する女性のリレートークや講演などを企画し「女性が社会進出、復帰しやすい環境を」と声を挙げる。「女性が活躍する社会づくりのためには、男性や子どもの理解も必要。多くの人にイベントに参加してもらいたい」と思いを話す。
〇…昨年4月、区内の中小企業の経営者らによる団体・川崎中原工場協会の女性会員を中心に地域女性活躍推進委員会が発足。工場協会会長から初代の委員長に指名され、「やってみたいな」と快諾した。内閣府の『地域女性活躍加速化交付金』事業の認定も受け、アンケート調査やキャリアアップセミナー、事業主セミナーなどの事業を行ってきた。「女性の社会進出には周りの理解が必要。特に中小企業では会社の体制を整えないといけない。その部分を委員会で考えていければ」と熱を込める。
〇…生まれも育ちも下沼部。経営する会社も下沼部に本社を構える。精密板金加工製造業で主に産業機器の金属を作る。技術力の高さは小惑星探査機「はやぶさ2」にも使われるほど。父から社長の座を譲り受け約15年。現在は障害者を従業員に雇うなど、社会的弱者の就労環境づくりへの思いも強い。休日の息抜きは編み物で、ワンピースやセーターなどはお手の物。「集中して一気に作りあげるのが気分転換になる」と笑う。
〇…「結婚や子どもを産む女性は雇わない」と言う社長と接した時、経営者の理解のなさに愕然とした。男女雇用機会均等法が施行されようと、「女性は家庭」という慣習が根強く残っていると実感した。「女性の社会進出には風土づくりが大切。男性が家庭に入れる環境を作らないと女性は社会に出ていけない」と強調する。そして「男性も女性も子育て、仕事が自由に選べるような、型にはまらない社会を作りたいですね」。
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4月19日
4月12日