川崎を代表する優れた製品・技術を認定する「川崎ものづくりブランド」の認定式が7月9日、かながわサイエンスパークで行われ、中原区から佐野デザイン事務所(佐野正代表)、信号器材(株)(遠藤芳郎取締役社長)、(株)松本製作所(松本浩秀代表取締役)の3社の製品が選ばれた。
佐野デザイン事務所は、デザイン緩衝材「クッションサン」シリーズで認定を受けた。一般的な緩衝材は商品を保護するためのビニールや紙などで、そのまま捨てられてしまうことが多い。しかし同社は「つくる時に無駄が出ない」「もらった人が捨てたくならない」という2つのエコの視点から、材料やデザインを工夫。何度も使えるようにウレタン等を使用し人やハートの形をした緩衝材を開発。佐野さんは「選ばれて嬉しい。今後は五輪もあるので紙を使った和柄な緩衝材に挑戦したい」と話した。
信号器材(株)は、道路線形を表示する路面標示材「全天候型ミストライン」で認定。従来の路面標示材は、雨天時にヘッドライトの光が当たると乱反射して視認性が大きく損なわれることがあったが、独自開発の技術によって昼夜、晴天、雨天を問わない優れた視認性を実現させた。実際に同社はこの技術を使って昨年、今井南町周辺の見通しの悪い交差点など14カ所に事故防止の効果があると言われるクロスマークを表示している。同社では「交通安全を通じて地域貢献できれば。さらにより良い製品が出せるよう研究していきたい」と話した。
(株)松本製作所は「アロマレフレール:フレグランスカード」が認定を受けた。大手企業の休眠特許を活用し、地元専修大学経営学部との連携で開発したカード型の新しいフレグランスアイテム。好きなアロマオイルや香水などを垂らすと1週間程度匂いが持続し、名刺入れやポーチなどに入れて香りを楽しむことができるという。香水文化が発展している欧米などへの販売展開も期待され、松本代表は「今回の認定をきっかけに認知度を広げ、国内だけではなく海外に展開していければ」と話している。
同ブランドの認定事業は川崎ものづくりブランド推進協議会が平成16年度から実施しているもので、今回で11回目。今年はこの3社を含め、9社の製品や技術が認定された。
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