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中原区 文化

公開日:2017.01.13

五穀豊穣を祈願
区内神社で「おびしゃ」

  • 矢を射る親子(日枝神社/上)、しめ縄を取り付ける住民(神明大神/下)

 新年を迎え、区内でも伝統行事の「おびしゃ」が各所で行われた。

丸子山王日枝神社

 1月7日にびしゃ祭が行われた丸子山王日枝神社。毎年、9町会の中から、当番町会に住む7歳か9歳の男児とその父親が2組選ばれ、五穀豊穣を祈って的めがけて矢を射る伝統行事。今年は上丸子八幡町会の奥山友章さん・泰雅くん、針谷保彦さん・空良くんが大役を担い、神妙な面持ちで矢を射った。2人は「弓矢が固くて指が痛かったけどうまくできた」(針谷さん)、「数百年続く神事に息子と参加できて光栄でした」(奥山さん)と話した。

中丸子 神明大神

 同7日におびしゃと呼ばれるしめ縄作りが行われた中丸子の神明大神。この行事は、古くは2本のしめ縄(男縄・女縄)を神社の表門と裏門にあった神木に飾り付け、悪疫退散、五穀豊穣を祈願する重要な行事だったという。

 当日は約70人の地域住民が集まり、約300束の藁を使って2本のしめ縄を作りあげていった。できあがったしめ縄は長さ約5mで、それぞれ本殿と神木に飾られた。

 神明大神おびしゃ保存会の野口新二会長=人物風土記で紹介=は「今年は大変すばらしいしめ縄ができた。これも地域の方が心を一つに力を出し合ってくれたおかげ。感謝に尽きます」と出来栄えを喜んだ。

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