中原区版 掲載号:2017年5月26日号 エリアトップへ

東京大学都市情報学の研究員でシンジョーまちなカレッジの学長を務める 小俣 博司さん 高津区在住 53歳

掲載号:2017年5月26日号

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「無理せず、楽しみながら」

 ○…「緩くつながったコミュニティを作って、一人ひとりが街のことを考えてほしい」。そんな思いから始まった「シンジョーまちなカレッジ」の学長を務める。この企画は市民活動をする人が「先生」となって、興味のある市民に教える仕組みのことで、自分の地域を知り、好きになるきっかけ作りを目指す。「まちの未来はみんなが作る。素材をどんどん投げて」と語る。

 ○…本業は東京大学で都市情報学の研究員として都市の将来をシミュレーションによって調べている。その傍らで「まちなカレッジ」や大山街道に関わる事柄をウィキペディアに書き込む「ウィキペディア街道プロジェクト」を行っている。また、川崎ならではのコミュニティ作りや地域課題の解決を進める「オープン川崎」の活動にも携わる。

 ○…現在は末長に居を構えるが、元は中原区上丸子の出身で、親から継いだ町工場を営んでいた。24歳でIT系の中小企業に移った後、独立起業。さらに数年間のフリーランスを経て、外資系IT企業に入った。ここで誰でも自由に利用できる情報、オープンデータというアイデアに出会い、それを基礎にしたシミュレーション技術に携わるようになる。その後、メガネ産業で有名な福井県鯖江市で日本初のオープンデータ技術の推進実験に関わった。シミュレーションで見た将来のメガネ産業の斜陽は、当時の鯖江市の市長と共に日本の将来に危機感を抱くきっかけとなった。こうした経験は現在の研究にも結び付いている。また、「まちなカレッジ」でもオープンデータ技術を駆使し、人々を結びつける。

 ○…本業の研究員に加えてこれだけ多彩な活動に関わりながらも、疲れたそぶりは全く見せない。むしろ「趣味をしているとき、疲れますか」と逆に尋ねられた。仕事と趣味の境目がない。「無理をしない、楽しみながらをモットーに」活動を続けている小俣さんは始終楽しそうに話していた。

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