市政報告 地方議会議員の厚生年金加入について 川崎市議会議員 松原しげふみ
地方創生が我が国の将来にとって重要な課題となり、その実現に向け大きな責任を有する地方議会の果たすべき役割はますます重要となっています。また、地方分権改革の進展に伴い、地域の将来に大きな責任を有する地方議会の果たすべき役割も同様に重要となっています。こうした要請に応えるため地方議会議員の活動も幅広い分野に及ぶとともに、より専門的な知識を習得し執行機関に対し監視や政策提言を行うことが求められています。
川崎市議会においては議会の会期中のみならず、議会閉会中も常任委員会などを定期的に開催し、年間を通じて市の政策形成に必要な調査研究を行っており、個々の議員においても各区の実情等の把握に努め、多様な市民の意見を市政に反映させるため活発な議員活動を行なっています。
しかしながら、平成27年4月に施行された統一地方選挙では、道府県議会議員選挙、市区町村議会議員選挙の平均投票率が過去最低となるなど、近年住民の政治への関心の低さや地方議員のなり手不足が特に町村議会において深刻な課題となっています。
こうした中、選挙権年齢の引き下げに伴い、若者に対して政治への関心を高めるための啓発活動の充実を図ると共に、民間サラリーマン等と同様の厚生年金に加入できるようにする事は人材確保につながるものと考えます。旧地方議会議員年金は市町村合併の急速な進展による議員数の削減が行われたこと等による財政状況の悪化により持続的な制度として存続していく事が困難となり、平成23年6月1日に廃止となったものであり、議員特権との批判を受け廃止となったものではありません。平成27年10月から「被用者年金一元化」となりこれまで厚生年金と共済年金に分かれていた被用者の年金制度が厚生年金に統一されました。地方議員についても首長、地方自治体職員と同様に一般の会社員と同じ厚生年金に加入するものであり、新たに地方議会議員のみを対象とした旧地方議会議員年金制度を復活するものではありません。平成28年10月から一定の短期間の時間労働者に対する厚生年金の適用が拡大され厚生年金加入者が増加する事は政府としても推進しております。(※)しかし加入にあたっては国民世論の意見を十分に留意する事は論を待ちません。
松原しげふみ事務所
中原区新城5-2-3
TEL:044-751-8855
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4月26日
4月19日