小杉若葉通り会(山口弘明会長)は3月12日、街路灯に長寿命のLED照明を導入した。これは(株)信夫設計(小杉町)が開発した商品で、その寿命は従来の約5倍。今後、自治会などの運営費の負担軽減にもつながりそうだ。
長寿命LEDを開発した(株)信夫設計(佐藤秋宏社長)は、プリント基板設計を専業とする創業50年の地元企業。2010年からLED事業に着手し、通常の電源回路となる電解コンデンサを使用しない新たな回路を開発し、従来よりも約5倍長い20万時間もの寿命を可能にした。ちらつきのない快適な光も特長で、平成29年川崎市ものづくりブランドにも認定され、現在特許を出願中という。市内で導入されるのは今回が初。
負担軽減に期待
小杉若葉通り会では12日から全44基の街路灯をこのLEDに切り替え、4日間ほどで完了する予定。導入にかかる初期費用は約120万円の負担となるが、電気代はこれまでの3分の1ほどになり、年間20万円近く削減できる見通しという。
近年ではLEDの品質が問われ、設置から僅か数年で照明が消えてしまうトラブルも増えているという。山口会長は「長寿命ならではの10年間保証もあり、長期的に見れば大きなコスト削減になる。交換する負担も軽減できる」と期待する。
武蔵小杉駅と等々力陸上競技場を行き来する人が多く、来年には近くに小学校が新設される通りとあって、「歩行者や地域の方にも快適に感じてもらえるのでは」と山口会長。
同社の佐藤社長は「地元で50年事業を続けてきて、まさかこの街で自社の製品が使われるとは思わなかった。今後販路を広げ、経費の負担軽減につなげるお手伝いができれば」と話した。
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