来年4月に開校を予定している新設小学校(小杉町2丁目)の校名が16日、市議会で議決され「小杉小学校」に正式決定した。新小学校の通学区域も決まり、開校に向け準備が進められている。
新小学校の校名は、おととしに区内在住・在学・在勤者から案を募集し、「小杉小学校」と「こすぎ小学校」の2案に絞られていた。
昨年行われた対象小学校児童による模擬投票の結果や、設置場所が小杉町2丁目であること、武蔵小杉という駅名など漢字表記が地域にも広く周知されていることなどの理由から、最終案として漢字表記の「小杉小学校」とされ、このほど正式決定した。
児童数の急増予測に対応
市立小では11年ぶりの新校となる小杉小学校には、初年度404人の生徒が通う見通し。通学区域が変更され、新設小学校に通うことになるのは、西丸子小学校(児童数590人)と今井小学校(同929人)の一部児童。小杉小学校周辺にはマンションなど集合住宅の建設が進んでいることから、両校は児童が増加し続けており、教室不足などが想定されている。
市教育委員会による試算では、両校とも7年後に1000人を超えるが、小杉小学校ができることで、600人台で推移するとしており、児童数の大幅な増加が抑えられることになる。
通学区域は、小杉町2丁目(現西丸子小学校区)と小杉町3丁目(現今井小学校区)に決まっており、新5・6年生やその兄弟姉妹は通学する学校が選択できるといった開校時特例措置なども設けられている。
今月中には、児童が安全に登下校できるように通学路の検討を進め、素案をまとめる予定。市教委担当者は「今後は、校章や校歌などを決めるため検討を進めていきたい」と話している。
児童たちも心待ちに
建設現場の仮囲いには、「コスギをつなぐ」をテーマに新設小学校に関わりのある西丸子小、今井小、上丸子小の4年生、中原中学校1年生の児童生徒500人から寄せられたメッセージと風景画が描かれ、彩りを添えている。
児童からは「あらたな仲間が小杉で生まれる」「新しい学校と昔からある学校どちらも、次の世代へつなげていける町にしよう」などのメッセージが寄せられている。
この企画は、新設小学校の施工業者である大山・野州共同企業体が、市まちづくり公社、市教育委員会と連携したプロジェクト。地元企業の株式会社大山組によると、地域の子どもたちと一丸となって作品を作り上げる企画を複数検討。その中から、メッセージアートを制作することに決めたという。メッセージアートは、8月下旬まで掲示される予定となっている。
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