地元の経営者や代表者らが集う奉仕団体、川崎とどろきロータリークラブ(井上佳則会長)は1月24日、川崎市聴覚障害者情報文化センターへ災害時用ビブスを120着寄贈した。聴覚障害者は警報音や放送等の音声情報が入らないだけでなく、外見からは障害者だと判断されづらいため支援も受けにくい。今回のビブスは、そうした災害時や訓練で活用できるよう、人目につきやすい青地に、聞こえが不自由なことを表す「耳マーク」などがプリントされた。同センター施設長の尾上秀夫さんは「大変有難い。様々な活動の中で使わせていただき、その成果をご報告したい」と、手話通訳者を介し感謝を伝えた。
川崎市中途失聴・難聴者協会理事長の伊藤實さんは「補聴器をしていてもワイヤレスイヤホンと誤解され、呼びかけに応じられなかったことで嫌がらせを受けたケースもあると聞く」と、日常生活での課題についても言及。井上会長は「障害がある方が身近にいないと解らないところも多い。健常者が理解を深めることも大切だと感じた。今後も地域に貢献するクラブとして人道的活動を続けていきたい」と話した。
同センターは2000年に開設。聴覚障害者への情報提供や相談窓口など、現在17人の職員が事業に取り組んでいる。
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