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中原区 人物風土記

公開日:2019.05.31

タッチラグビー2019W杯で銅メダルを獲得した日本女子代表の副キャプテンを務める
今井 瑞季さん
下沼部在住 26歳

世界の頂点へ貪欲に

 ○…タックルなどの激しい動きをタッチに置き換え、1チーム6人制で、相手陣地の後方にボールを接地させ得点を競うタッチラグビー。今月4日までマレーシアで行われたW杯に女子チーム日本代表で出場し、副キャプテンを務めた。試合では司令塔となり、攻撃の中心となってチームを引っ張った。決勝でニュージーランドに敗れたが、3位決定戦でシンガポールに10―5で競り勝ち、初の銅メダルを獲得。「普段はおちゃらけているけど、試合中は冷静に切り替わる。熱くなる仲間をなだめつつ集中できた」。

 ○…幼少から身体を動かすのが好きで、水泳、野球、器械体操などを習い、市立橘高のスポーツ科に進み水泳に打ち込んだ。「個人競技の水泳はやり切った感覚があった。次にやるならチームプレーがいいなと思って」。大学でタッチラグビーを始め、スピード感のある動きと自由なプレースタイルに夢中になった。卒業後は貯金とクラウドファウンディングで集めた資金で、豪州へ1年間留学。「前回のW杯で0対20で負けた相手。強さの秘訣を知りたくて」。代表チームとの練習で強豪国の強さを肌で感じ、その経験を日本にも還元した。

 ○…父母、兄と4人家族。兄もスポーツ好きで兄妹で野球に打ち込んだ。じっとしているのが性に合わず、清掃業で働き「筋トレにもなるから」と笑顔を見せる。合宿や遠征で休むことも多いが、理解のある職場には感謝している。練習の合間に、市内の温泉で疲れた身体をほぐす時間が癒しだ。

 ○…「目指すのはW杯の金メダル」。今大会2位のニュージーランドに短期留学することも視野に入れ、世界のトップレベルまで成長の余地はまだある。「日本でタッチラグビーの知名度はまだ低い。もっと多くの人に知ってもらい裾野を広げたい」

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