川崎市動物愛護センターが「ANIMAMALLかわさき」の名称で上平間に移転オープンし、2月で1年が経った。移転前と比較し、新しい飼い主のもとへ譲渡される犬や猫の頭数が増加した。
2019年度の譲渡数は犬30頭、猫407頭。移転前1年間と比較し、犬10頭、猫が40頭ほど増加した。保護数は例年、犬100頭、猫500頭前後で推移しており、昨年度も同様だった。譲渡数増加の背景には、来所者数の変化があると同センターは考える。
新センターは、駅から徒歩数分と利便性が高い。また日曜日も開館し、毎月3週目には譲渡会を開催。その結果、移転前は年間で2000人強だった来所者が、移転後は約26000人にまで急増した。同センターは「移転後、譲渡会に来てくださる市民が増え、個人への譲渡が増えた」と話している。
野良猫との共生進む
例年、春先から保護される猫が増え、夏にピークを迎えると言われる。同センターによると、去勢手術をしていない野良猫が出産し、はぐれた子猫が保護されるケースが多いという。
市では、野良猫対策として地域猫活動を支援。現在、25組が活動サポーターとして登録している。サポーターは、地域のすべての野良猫に去勢手術をし、手術済みの印として耳先をⅤ字にカットして元の場所に返還。適切なエサやりをしながら管理している。木月に住む70代男性は「昔はよく野良猫が子猫を産み、鳴き声に悩まされていたが、最近はなくなった」と効果を感じているとし、「猫は癒される。地域でかわいがれているのでは」と笑顔を見せた。
同センターは「手術をしていない猫に安易にエサを与えることで、不幸な子猫が増える。市民一人ひとりがルールやマナーをもって動物に接し、命を守ってほしい」と呼びかけている。
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