緊急事態宣言が出され外出自粛が求められる中、モトスミ・ブレーメン通り商店街で連休期間の混雑が懸念されている。神奈川県の発表によると、4月19、26日の両日ともに宣言前よりも利用人口が約2割増加。同商店街事務局は必要最小限の人数での買い物を呼び掛けている。
調査の対象エリアは元住吉駅からブレーメン通り商店街方面へ500m四方。4月26日の午後3時時点の利用人口は約5500人で、宣言前の4月7日と比べて12・9%増加。前週の19日よりも4・3ポイント減少したものの、2週連続で自粛前よりも多くの買い物客が訪れていた。
県の総務危機管理室が発表しているのは、NTTドコモ「モバイル空間統計」分析レポートのデータを基にしたもの。担当者によると、ドコモの携帯電話とスマホのGPS機能で集計しており「他社の回線も含めれば実数はもっと多いのでは」と話す。
同商店街の事務局には4月中旬頃から周辺住民の不安の声が寄せられ、対策として街路放送で「必要最小限の人数での買い物」を1日に6回呼び掛けている。
同商店街の伊藤博理事長は「日吉駅前スーパーが休業していた影響があったり、小杉駅周辺から生活必需品を買いに来ている人もいる。混雑解消には市や県にも協力を仰ぎたい」と話す。これを受け24日、中原区役所は広報車で商店街周辺を巡回。「3密」防止や外出自粛をスピーカーで呼び掛けた。
また、同商店街にあるスーパー「えばらや」では、チラシや特売は中止し、入口に「目的買いを心掛けましょう」と張り紙で滞在時間が短くなる工夫を提案。倉持征史社長は「混雑につながることは一切やめた。連休も対策を考えたいが、アルコール消毒や入店制限のほかに何をすればいいのか」と戸惑いをみせた。
中原区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|