市政レポートNo.123 丸子橋周辺BBQ問題が解決へ みらい川崎市議会議員団 おしもとよしじ
表題のバーベキュー行為については、地域住民や隣接スポーツ施設利用者からゴミ投棄や騒音・臭気、警察沙汰の迷惑行為等が指摘され、長期間に渡って社会問題化して来ました。私も議会で繰り返し質疑を行い、関係者連絡会の早期立ち上げを実現するとともに、この問題行為が行われている国の管理地を隣接スポーツ施設同様に本市が占用することで行為の抑制及び用具貸出業者等に対する指導助言を行うよう強く求めて来た経緯があります。そういった要望も踏まえ、国の管理地を占用して行われる『多摩川丸子橋周辺河川敷の新たな利活用に向けた社会実験』について、先の定例会でも具体的な施策提言を行い、行政の取組姿勢を質しました。
この社会実験は、昨秋の開始直後、台風の影響で中止となった所ですが、この実施にあたり国から一時占用した場所は、丸子橋と東横線の間の限られた範囲でバーベキュー行為が行われる場所を全て包含していない事を指摘。その為、一時占用部分を避けて上流・下流側のより住宅街に近接した場所でのバーベキュー行為が広がる可能性を言及し、占用範囲の拡大と恒久的な占用を提言しました。今年度の社会実験にあたり、その後の検討状況を質すと、「これまでバーベキューが行われていた市街地側の区域」も占用すると答弁。(※図参照)さらに、令和3年度以降の恒久的な占用についても「今回の結果を踏まえ検討し、占用する場合には、国と協議する」として前進が図られました。
さらに、これら範囲拡大について、啓蒙・啓発の必要性を指摘。警備員の巡回による現場指導に加え、従来行って来なかったSNSによる発信や丸子橋周辺で生業をする18の貸出事業者に直接連絡しての周知、禁止看板を最寄りの新丸子駅や現地に掲出するなど私の提言が実現しました。行政の報告によると、GW中もバーベキュー行為は行われなかったとし、感染症による緊急事態宣言解除後の各週末も、バーベキュー目的での来訪者が日に数組確認されていますが、ほとんどが指導に従い、以前のように2千人規模のバーベキュー行為者で溢れ返っていた状況は生じていません。
今後、社会実験の中で、図中【2】川側の一時占用範囲内において、民間活力導入による利活用が9月より開始される予定です。近日中に決定公表されるこの民間提案では、ゴミや騒音、周辺施設利用者への配慮、利用料金の徴収など定められたルールの中で、高津区瀬田のバーベキュー広場のような活用方法やマリンレジャー等の取組も検討されています。引き続き、誰もが憩い楽しめる本来の多摩川の姿を取り戻す為、施策の提案者として、公募内容に注視しながらルール作り等へ更なる提言を行って参ります。
市議・押本吉司
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4月19日
4月12日