市政報告vol.62 コロナの影響で臨港バス便減少。住民は泣き寝入りしかないのか? 川崎市議会 自民党川崎市議団副団長 末永 直
1、臨港バス平日便消滅。甚だ遺憾です
川崎鶴見臨港バス(以下、臨港バス)路線原62系統(木月四丁目方面から井田消防署前を北上し、井田中学校交差点を左折し、大戸小学校、中原駅前バス停留所へ向かう路線)は、朝と夕方のみ運行でした。加えて新型コロナウイルス感染症に便乗して8、9時台が消失。さらに拍車がかかり、先日、平日の運行便数はついにゼロになってしまいました。知人が電話で説明を求めると、対応者は「運転手不足」との一点張りで謝罪の一言もありませんでした。
2、井田のバス路線質問
6月24日に令和2年第4回定例会一般質問で井田地域におけるバス路線ネットワーク等、交通利便性向上策を質問しました。過去何度も追及してきた案件です。
以前、昼間臨港バスが運行しない本路線を市バスが運行できるのか、市民の要望を臨港バスに伝えるのか、まちづくり局長に問いましたが「『川崎市・バス事業者連絡会議』を通じて、同地域の要望をバス事業者に伝える」との答弁でその後の結果を質問しました。
まちづくり局長は、「伝えたが臨港バスからは、乗務員不足のため減便を行っている路線もあることから、本路線の増便は困難な状況であると伺った」とのこと。行政が民間の方針を左右させることは難しいのだと落胆しました。
3、新しいタイプのコミュニティ交通検討?
マニフェストで「バス路線の見直しと区ごとの特性に応じ、ミニバス、タクシーの活用の他、各種施設が保有する車両なども活用した新しいタイプのコミュニティ交通も検討しながら、地域の足を確保します」と明記している福田紀彦市長に今後どう考えるか伺いました。市長は「効率的かつ路線バスネットワークの形成に向けた取組を進め、多様な主体と連携したコミュニティ交通の導入支援の充実を図るなど、身近な交通環境の整備に向けた持続可能な地域交通の取組を推進する」との答弁でしたが、交通不便な井田地域の現状を鑑みると実効性に疑問符が生じます。
4、コミュニティ交通導入しかないのか
本市ではコミュニティ交通導入の支援を行っていますが、その為には地域住民が主体となって協議会をつくり合意形成をしなければなりません。交通需要の調査、許認可を得てやっと導入車両等の補助が出ます。長い年月がかかります。協議会をつくるべく地域の方の賛同を得つつも、当該臨港バス路線への市バス乗り入れも議会で求めていきたいと思います。
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4月19日
4月12日