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中原区 人物風土記

公開日:2020.08.28

下小田中の児童見守り活動の中心メンバーで、約30年取り組んでいる
鹿島 義久さん
下小田中在住 74歳

安全守り30年、「日々努力」



 ○…30年ほど前に自身が中心となって6丁目で始めた見守り活動は、下小田中全町会、PTA、教員にまで広がり、区内随一の規模になった。毎月1・15日と、年4回の交通安全週間には100人ほどの地元住民が通学路で児童の登校を見守る。「元気な子どもたちを見ると続けてきて良かったと思う。地域へのルール遵守の意識付けのため、今後も続けていきたい」と意気込む。



 ○…中学卒業後、車の配送業社を経て市バスの運転手になった。働き詰めの生活から42歳で肺気腫を患い、一時は集中治療室に。「これからは自分のペースで仕事しよう」と退職し、妻と二人三脚でコンビニやペンション経営などに着手した。町会活動では天性のリーダーシップと企画力を発揮。仲間を巻き込んで見守り活動や自転車教室など次々と新企画に取り組んだ。「湧き出るアイデアを形にするのが面白くて」と笑顔。活動の場は広がり、約20団体の役員を兼務した時期も。



 ○…生まれも育ちも下小田中。16歳でオートバイを買って友人と多摩川の土手を上ったり下ったり、やんちゃな青春期を過ごした。運転経験が長い分、安全への意識も人一倍高く、無事故無違反を貫く。仕事や地域活動で休みなしだが、菊の手入れが息抜き。「育てるのは難しいけど、毎年きれいに咲くのが嬉しくてね」。七五三の時期には大戸神社に飾っている。



 ○…「努力は裏切らない。必ず結果として返ってくる」。この信念を胸にひた走り、夢や目標は全て達成してきた。交通指導員や交通安全協会などまだまだ多くの団体で活動し、「働きすぎ」の性分は変わりそうにないが、「老後をいかに長く楽しく生きるかも考えないと」と笑う。一緒に走る妻や仲間とともに人生を謳歌する。

 

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