秋の叙勲・褒章と危険業務従事者叙勲が11月3日付で発令され、中原区からは11人が受章した。小説家の北方謙三さん(73)は芸術文化功労として旭日小綬章、元上丸子天神町町会長の青木英光さん(82)は旭日単光章、元中原消防団団長の小島光儀さん(70)は瑞宝単光章に選ばれた。
北方さんは『水滸伝』などの歴史小説やハードボイルド小説で知られる。受章について北方さんは、「驚いたし、うれしかった。40年の歩みの大きな足跡になったと思う」と話した。北方さんは小学生の時に区内へ転居。現在は区内の自宅、ホテル、別荘の3拠点で毎月10日ずつ生活している。桜の時季の二ヶ領用水が好きで、犬の散歩の際に訪れるという。
長年地域に尽力
青木さんは1982年に町会に加入し、97年からの20年間は町会長を務めた。2007年からは上丸子小学校、12年からは西丸子小学校で「いのちの授業」を行うなど、地域の子どもの健全育成にも尽力してきた。10年からは中原区社会福祉協議会の会長を務める青木さん。「受章により責任感が増した。子どもから高齢者まで安心して暮らせるよう、地域に尽くしていきたい」と話した。
小島さんは1976年に中原消防団に入団し、2018年に勇退。15年からの3年間は団長を務めた。叙勲の発表後、周囲から祝福の電話やメールが届き、徐々に受章を実感しているという。「あっという間の42年間だった。一生懸命やったことが評価されたならうれしい」と話した。
今秋は全国で4100人が叙勲、802人が褒章、3656人が危険業務従事者叙勲を受章。他の区内在住者は次の通り(敬称略・順不同)。
【叙勲】▽旭日単光章/成田勝治(77)神奈川県喫茶飲食生活衛生同業組合副理事長・生活衛生功労▽瑞宝小綬章/高田正(71)元横浜海上保安部巡視船業務管理官・海上保安功労/横山襄(ゆずる)(74)元立川郵便局長・郵政事業功労▽瑞宝双光章/浮ケ谷利孝(70)元宮内庁管理部工務課長補佐・皇室業務功労/五島永吉(70)元国立国会図書館司書・図書館事務功労▽瑞宝単光章/山口修一(64)元東京急行電鉄(株)鉄道事業本部運転車両部運転保安課課長補佐・鉄道業務功労【褒章】▽藍綬褒章/工藤稔(65)大同生命保険(株)社長・保険業功績【危険業務従事者叙勲】▽瑞宝双光章/兒玉啓二郎(61)元2等海佐・防衛功労
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