生き生きとした表情でダイナミックに体を動かすのは、大谷戸小6年の川田結生奈さん(11)。音楽に合わせて踊る競技「エアロビック」を生後1カ月で始め、昨年秋の全国大会で満点をたたき出した。指導者の母のもと練習に励みながら、世界の舞台で活躍する日を夢見て前進する。
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「物心ついたときにはもう踊っていた。兄姉も習っていたので、エアロビックは生活の一部」と結生奈さん。体育大学卒の母・貴美恵さんが「体を柔らかくできるので、将来どんなスポーツに挑戦するとしても役に立つ」と、1カ月検診の直後からスクールに通わせた。現在は貴美恵さんが講師を務めるレッスンや日本代表選手らの指導のもと特訓。同世代の受講生も多く「負けたくない。ライバルが沢山いることが活力になっている」と、仲間と切磋琢磨しながら高みを目指す。
昨年の全国大会は新型コロナの影響で動画審査に。同じ動きを繰り返すことで持久力が試される「フライト」部門で満点を記録したのは131人中わずか4人。そのうちの一人となった結生奈さんは「努力が報われてうれしい。でも、表彰状も郵送で受け取ったので実感するには時間がかかった」と苦笑いする。
前向き思考で表現力豊かに
選手として心がけるのは、ネガティブ思考にならないこと。「練習はうそをつかないと信じているので、失敗したときのことは絶対に考えない」。緊張する場面では「深く考えずにとにかく楽しむ」という勝負強さを武器に、目指すのは完ぺきな演技。「観客の視線をぐっと引き付けられるのが魅力。指先まで使って表現できる選手になりたい」と未来を見据え、日々精進する。
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