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アイスホッケーチーム「東京アイスバーンズ」の主将で、北京冬季パラ五輪への出場をめざす 石川 雄大さん 多摩区在住 23歳

掲載号:2021年4月9日号

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障害で掴んだ不屈の精神

 ○…北京パラ五輪まで一年を切り、日本代表候補として期待を集める。「この競技を知る人は少ない。まずはメダルを獲って実績を残したい」。東京大会が近づきパラの盛り上がりを肌で感じる一方、一時的なブームで終わることを憂う。「真価が問われるのは大会後。分け隔てない社会の実現には、パラという枠に収めずスポーツを普及させていくのが理想」と冷静に見つめる。

 ○…「筋肉痛で階段を下れない」。初めはそう思ったが、症状は悪化。4年前、医師から告げられた病名は「骨肉腫」。左足を曲げられず、杖なしで歩けない。絶望感に襲われそうになった時、父から掛けられた言葉は「病気になっても下を向くな。人生どう生きるかだ」。高校までの10年間打ち込んだ野球をいかし、車いすソフトボールを試みるも左足が妨げとなり断念。ならばと恩師の助言でアイスホッケーに挑戦。競技を始めて3年、抗がん剤の影響からか今は慢性腎不全の病とも闘う。北京後に予定する移植手術までは、食事制限に加え筋トレも不可。それでも外国人選手に勝つため、スピードや体幹などを鍛える。「病気でなければ日の丸を背負う機会はなかった。得られたものは大きい」

 ○…日体大4年。休日にはスポーツ動画を観るのが日課。「サッカーやバスケでの1対1の場面は勉強になる」。買い物に一人で溝ノ口や川崎へ出掛けることも。「大好きなハンバーグ店に行く時だけ母の買い物にも付き合いますね」と笑う。

 ○…属性に分けがちな社会には違和感を持つ。「障害者とか女性とかで囲う必要はなくて、みんな『人』」。将来は障害のある子どもたちに多様な道を示してあげられる存在になることが夢。パラという言葉すらない社会に向けて歩み続ける。

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