性暴力根絶と被害者視点に立った刑法改正を訴える「フラワーデモ」が4月11日にJR川崎駅前で開かれた。約50人(主催者発表)が集まり、「性暴力を許さない」「一人でも多すぎる」などと書かれたプラカードと花を手に声を上げた。
約1時間のデモの後半は、自身や友人の受けた性暴力のスピーチが続いた。14歳で被害に遭った女性は「良いカウンセラーに出会えて何とか生きてきた。生きている姿を見せたくてデモにも参加した」と震える声で訴えた。男性被害者は「性被害に性別も年齢も関係ない。フラッシュバックに苦しむ人、目撃した人は相談機関に電話を掛けてほしい」と語った。
同所では数時間前にヘイトデモが行われていた。フラワーデモの主催者の一人、菊田由佳さん(川崎区在住)は「アイデンティティーを踏みにじる行為で、性差別と根源は同じ。あらゆる差別を花で凌駕したい」と力強く語った。
横浜地裁前でも
2019年に続いた4件の性暴力事件無罪判決を機に、抗議の意を込めて東京都内で始まったフラワーデモ。市内では菊田さんらが中心となって昨年末に「フラワーデモ川崎」を立ち上げた。
初開催から丸2年となった11日は、横浜地裁川崎支部前でも実施。同支部では3月に、当時17歳だった女性への強姦罪に問われた男性被告に対し、性的虐待は認めながらも無罪判決が出ていた。デモでは「なぜわいせつだと認めるのに無罪なのか。判決文を聞く度に司法から否定されている気がします」と被害者の声が代弁された。
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