川崎商工会議所中原支所長に、4月1日付で就任した 立野 公彦さん 横浜市在住 56歳
企業を支える意志貫き
○…中原支所での勤務は20年ぶりで、街の変化に驚く。「ちょうど東急武蔵小杉駅に目黒線が乗り入れた頃。当時は中小企業婦人会館の中に支所があったけど、今はマンションが建ってて当時の面影はないね」としんみり。劇的な変化は、今の地域経済も同じ。「コロナで多くの企業が疲弊している。補助金や融資を活用しながら、苦境にあえぐ経営者のお役に立てるよう引き続き支援したい」と気を引き締める。
○…バブル景気のさなか製紙メーカーに就職。残業して飲み会後はタクシーで帰宅、が日常の時代。「行き先が近いと乗車拒否されてね。今とは大違いだよ」。商議所に転職し、金融機関の貸し渋りや貸し剥がしが社会問題となる中、企業や経営者に寄り添い要望に応えることにやりがいを感じた。忘れられないのは一昨年、在籍していた高津支所の会員企業が、台風による浸水で数千万円の被害を受けたこと。「悔しくて、何とか力になりたくて。企業にとって必要な借金というのはあるものだから」
○…趣味のジム通いも旅行も自粛に迫られ、休日は妻と自宅で映画鑑賞するように。「グリースとかフットルースとか、ミュージカルが特に好き。観ているだけで元気が出るでしょ」。90年代のJ―POPを聴くことも含め、巣ごもり生活でのリフレッシュ法だ。モットーは人間万事塞翁が馬。「生きているだけで幸せだと思うことが大切なんじゃないかな」
○…今までもこれからも心掛けるのは、自己の能力向上。「求められていることが何かを理解し、期待に沿う形で応えていかなければ」。経済状況が厳しい中、商議所も再編統合して会員企業を支えていく方針を示した。企業のため地域のため、中原支所の5人で結束して臨む構えだ。
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3月29日
3月22日