木月に合宿所を構える法政大学の重量挙げ部が、7月2〜4日にかけて行われた第49回東日本大学対抗ウエイトリフティング選手権大会の団体戦で優勝を果たした。8連覇する強豪・日本大学を22点差で破り、11年ぶりの快挙となった。
団体戦は、個人戦での得点の総合点で競う。予選を勝ち抜いた12校が新潟県で対決し、初日は61キロ級、67キロ級、73キロ級の3人が挑戦。全員が個人で2位以内に入る好調な滑り出しを見せた。2日目は81キロ級、89キロ級、96キロ級、102キロ級の4人が奮闘。最終日の109キロ級と109キロ超級では、3人中2人が1位に輝き、2010年以来となる団体戦での優勝を決めた。キャプテンの澤登健太郎さん(22)は「このメンバーで優勝を経験できて本当にうれしい。一人ひとりが努力し、一丸となって挑めた結果」と思いを込める。
部員らが通っているという中華料理店・天下一(今井南町)の伊藤弓子さん(73)も結果を受け、喜びの声を上げる。「5年ほど前からよく足を運んでくれ、部活や就職などいろんな話をしてきた。たくさん食べて体力をつけ、どんどん強くなってほしい」とエールを送った。
悔しさを活力に
法政大は五輪メダリストを輩出するなど強豪校で、今回の東日本大会も入賞常連。17年からは3年連続で2位を獲得するも、常に王者として君臨しているのが日本大だった。下克上を懸けた昨年の東日本大会は、新型コロナの影響で中止。4年生の西田陽風さん(21)は「次の大会ではこの悔しさをぶつけよう。その一心でトレーニングに励んだ」と振り返る。
次の目標は、12月に埼玉県で開催される全日本大会での優勝。(一社)日本ウエイトリフティング協会顧問で、同部総監督の小平紀生さん(80)は、今大会で見つけた課題を「大会慣れしていないこと」と指摘。「日ごろから大会を想定し、緊張感の中で実力を発揮する力を身に付けなければ」。頂点を見つめ、情熱をぶつける。
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