市立橘高等学校(中丸子)と中国・瀋陽市の東北育才外国語学校の生徒が10月13日、友好都市提携40周年を記念してオンライン交流を行った。生徒らは日ごろ勉強している互いの言語を使い、両国の文化や同年代の学校生活を語り合った。
交流したのは橘高国際科の2年生13人と東北育才外国語学校の同35人。互いが相手の母国語で自分自身や学校について話すと、中国の高校生の流ちょうな日本語に橘高の教室がどよめいた。質疑応答の時間には日本のアニメの話などで盛り上がり、高校生らしい話題で距離が近づく。両者が中国語と日本語による歌を披露し合う場面では自然と手拍子が起こり、両校の教室内が温かい雰囲気に包まれた。
橘高国際科の生徒は、2年になってから必修選択科目として外国語を選択。今回参加した13人は、中国語を学んでいる。日本への熱い思いを聞いた勝田桃歌さんは「同じ高校2年生なのに日本のことをよく知っていて、留学など将来を真剣に考えていることに驚いた」とコメント。渡邉蒼一郎さんは「好きなアニメなど、はやっているものが一緒でうれしかった。勉強に対する悩みなども同じなんだと共感できた」と晴れやかに話した。
中国語を担当する非常勤講師の佐々木爽さん(49)は「生徒たちはお互いを身近に感じる機会になった。よい刺激を受け、これからの受験や学習に対する意識も高まったと思う」と評価した。
川崎市と瀋陽市は1981(昭和56)年から友好都市として提携。今回、ウェブ会議システム・Zoomを使い、初めてオンラインによる高校生同士の交流を実施した。
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