市ノ坪の庚申堂で10月25日、15年ぶりとなる「庚申祭」が行われた=写真。約15人の近隣住民が参列し祈りを捧げた。
明治時代中頃に建立されたと伝えられる庚申堂。中には青面金剛像が2基祀られており、「庚申さま」と呼ばれて近隣住民に親しまれている。古くから10月25日には祭祀を行ってきたが、2006年を最後に中断。信仰する近隣住民からの要望が強かったことから、15年ぶりに再開することになった。
当日は、住吉神社(木月)の宮司を招いて「庚申さま」へ祈祷。一人ひとり玉串を奉てんし、手を合わせた。参列者の一人、茂木茂子さん(77)は「市ノ坪に住んで50年。前を通ったら必ずお祈りしていて、これまで何度も救われてきた。久しぶりに庚申祭に参加できてよかった」と感極まった様子だった。
講元の鈴木邦宏さん(66)は「地域の皆さんの庚申さまに懸ける思いに触れられた。状況を見て来年も実施できたら」と話した。
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