今年度、創立120周年を迎えた川崎市立中原小学校(八幡博子校長・児童数812人)は11月6日、同校で記念式典を開催した。感染症防止のため一部の関係者のみを来賓として招き、児童らは発表の時間以外は、各教室につなげられたライブ中継で進行を見守った。
式典は、6年生による和太鼓演奏で幕を開けた。司会進行は企画委員会の児童らが担当。「コロナ禍で歌は披露できませんが、子どもたちの発表からエネルギーを感じてもらえれば」という八幡校長のあいさつのあと、各学年がダンスや演舞を披露した。
1年生は「にこにこ笑顔でハイチーズ」をテーマに、カラフルな手袋をつけて元気いっぱいダンス。入学して約半年ながらも息の合った踊りで、会場も和やかムードに。
2年生のテーマは「えがおでたのしく Let's dance!!〜みんなでタッタ〜」。タンバリンやクロッケンなどを演奏しながら踊りを披露すると、会場は明るい雰囲気に包まれた。
3年生はアイデアで勝負。「#(ハッシュタグ)なかはら小のいいねをさぐろう」と、自分たちで見つけた学校の良いところを五七五にのせて発表。「おいしいな あいじょうこもった きゅうしょくだ」「よみきかせ 本のたのしさ つたえたい」など思いを込めた。
4年生は、式典の序盤に力強くソーラン節を披露。真っ赤なはっぴをなびかせながら精一杯踊り切った。はっぴの背には文字が書かれており、壇上で踊った児童らが一斉に背を向くと、「中原小学校おめでとう」と祝福の言葉につながった。
5年生は、「♪唄えば うきうき いいじゃんか、踊れば うきうき そうじゃんか――」と、長引くコロナ禍では懐かしの「川崎おどり」を披露。カラフルな服を身にまとい、堂々と踊った。
6年生は3クラスそれぞれが和太鼓を披露。式典の冒頭、中盤、締めと大役だったが、フォーメーションチェンジなどを難なくこなした。
120周年のスローガンは「前を向いて未来へつなごう〜一人ひとりの個性かがやく中原小〜」。全校で公募し、児童ら自身で決定した。
コロナ禍において今回の記念式典は、3年生以上にとっては約2年ぶりの発表の場。1、2年生にとっては初めての機会となった。制約の多い中でも、「個性かがやく未来」への一歩とするため、本番に向けて一生懸命に練習を重ねてきた。当日も、児童全員が一同に会する場面はなくとも、会場となった体育館を一人ひとりの絵画や版画、装飾品などが彩った。児童全員で力を合わせ、新たな歴史の一歩を踏み出した。
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