「矢上川で遊ぶ会」が12月17日まで、区内を流れる矢上川についてのパネル展を中原図書館で行った。鶴見川流域を知り、水循環系の改善に取り組む活動「鶴見川流域水マスタープラン(水マス)」の一環。
中原区の環境学習支援を受けて、6年前から木月小学校5年生の体験学習を行っている同会。児童らと学んだ内容をパネルにまとめて掲示した。矢上川に生息する生き物の紹介コーナーにはウナギやアユ、ヒルガオなど動植物の写真が並んだ。同会代表の庄司佳子さん(69)=幸区在住=によると、これまでに野鳥が70種、魚類は40種以上確認されているという。庄司さんは「子どもたちは生き物に夢中になる。例年は魚とり体験など実際に川に入って生き物と触れ合う時間もあったが、(コロナ禍で)今はグループに分かれて外から調べることが中心になった」と話した。水質の変化や水害の歴史のほか、近年は気候危機やプラスチック問題なども取り上げている。
同会は1996年に創立。矢上川の清掃活動や野草観察会、生き物調査などを行っている。