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中原区版 公開:2022年2月4日 エリアトップへ

地域伝統芸能まつりに出演する「新城郷土芸能囃子曲持保存会」の会長を務める 千葉 康史さん 下新城在住 71歳

公開:2022年2月4日

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伝統の笛に人生捧げ

 ○…「迫力ある力技と囃子(はやし)の軽快なリズム、全国的にも珍しい庶民芸能で感動と元気を届けたい」。全国の郷土芸能が集う大舞台を前に気合いみなぎる。ここ2年、客前で披露する場は絶たれたが、メンバーとの週2日の練習は継続してきた。「常に感覚を磨いている。不安は全くない」

 ○…地元の祭りなどで目にしていた憧れの世界に飛び込んだのは21歳の時。当初みこしや太鼓を担当していたが、難易度の高い囃子の笛に挑戦するや音を響かせ周囲を驚かせた。もともとハーモニカやピッコロなどの楽器に興じ、幼い頃からスポーツで培った肺活量も幸いした。「生まれつき大声だしね。45分もの長い舞台でも息が続くんだ」。呼吸で表現できるのが、笛の魅力の一つ。40年以上経った今も、各地で笛が演奏される場があれば足を運び、芸の糧にする。「人によって音色も演じ方も違う。吸収できるものがあればと思ってね」と貪欲だ。

 ○…デジタル社会を見据え、専門学校卒業後にシステム開発を手掛ける企業に入社。約10年間の勤務を経て独立、社長となり60人ほどの社員にも恵まれた。大手電機メーカーや金融機関との取引も多く、バブル期の残業は日常茶飯事で月300時間超えもざら。「深夜でもトラブルがあればお客さんのところに駆け付けたよ」。今は警備会社で働きながら、遠くで暮らす孫の成長を願う。

 ○…新城一面に広がっていた田畑や、千年の山で遊んだ懐かしい古里の思い出が今も心に残る。その原風景の一つに郷土芸能があると、今の子たちにも伝えていく使命を抱く。「どれだけ長く生きられるかではなく、いつまで吹けるか。仲間と力を合わせ、地元の方に少しでも何かを感じてもらえたら」。伝統の火を灯し続けるために――。

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