電機設備機器の卸売業を営む(株)サンヨーシステム(鈴木圭祐代表/今井上町)は、業界では珍しく従業員の半数以上を女性が占める。「優秀な社員が出産などで離職してしまうのは痛手」と、5年ほど前から就労環境の改善に取り組んできた。
その一つが、休暇制度の充実だ。法で定める年次有給休暇の他に、子どもの体調不良など急な状況にも対応できる「子の看護休暇」を設ける。未就学児を持つ社員を対象に年間5日、2人以上いる場合は10日の有休を付与。共働きや子育て中の社員から好評という。この有休は男性社員も取得可能。女性で総務部長を務める川村智さんは「会社の方針だけでなく、社員にアンケートを行い要望を反映している」と話す。
コロナ禍で普及した「在宅ワーク」も、子どもを保育園に預けられない状況などを想定。社員全員が専用の携帯電話を持ち、外部から会社に入った連絡にも即応できるシステムを整える。
鈴木代表は「子育てが一段落した女性の社会復帰の受け皿となるような地元企業をめざしている。社員はみな優秀だし離職率も低い。今後も社員の働きやすさを追求したい」と力を込める。
「かわさき☆えるぼし」とは…川崎市が2018年度に創設した、女性の活躍を推進している中小企業を認証する制度。今年度は新たに市内26社が認定。中原区からは3社。このシリーズで随時紹介する。
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