極真空手の日本一を決める「全日本青少年空手道選手権大会」が4月16日、東京体育館で開かれ、小学5年男子軽量級(35kg以下)のクラスで、下小田中小学校の橋本怜音(れい)さんが初優勝を飾った。
同クラスには全国から53人が出場。トーナメント戦で争われた。橋本さんは、得意とする下段から上段を狙う蹴りのコンビネーションを中心に攻撃を組み立て、優勝を勝ち取った。
昨年はベスト8で敗退。今年はそれを上回る成績が目標だった。「準々決勝に勝ってベスト4を決めた試合が一番うれしかった」と振り返える橋本さん。「決勝戦は絶対に負けたくないという気持ちで臨んだ。周りの期待にこたえられてほっとした」と笑顔を見せた。
父と切磋琢磨
父の竜さんが指導者を務める武蔵小杉道場で、小学1年生から腕を磨いてきた。練習は週6日、突きや蹴りといった基本を徹底して行っている。「組み手で技を入れることもうれしいけど、いろいろな人と戦って強くなれることが楽しい」と空手に夢中だ。
同道場から日本一の選手が出たのは今回が初めて。竜さんは「相手を倒そうという気迫が上回ったのではないか。練習でやったことを試合で実践できた」と勝因を分析し、「秋には世界大会を予定している。より上を目指して頑張ってほしい」とエールを送った。