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公開日:2022.06.03

南武線向河原駅前
「開かずの踏切」に改善策
JR、12月に導入予定

  • 改善を見込む向河原駅前踏切

 JR東日本は5月20日、歩行者や自転車が滞留し、交通への影響や危険性が問題視されてきた向河原駅前の「開かずの踏切」の遮断時間を、今年12月をめどに改善する方針を明らかにした。新たな制御システムを導入し、平日朝の通勤・通学のピーク時で1時間あたり数分程度の短縮を見込む。

 12月に導入予定の「賢い踏切」と呼ばれるシステムは、駅を通過する列車と停車する列車を判別し、停車する列車の減速に合わせて踏切の警報開始点を遅らせるもの。JRの広報担当は「混雑時の数分短縮は効果が大きく、このシステムを21年に導入した平間駅前踏切でも滞留改善へ一定の成果が見込めている。向河原駅前踏切へ導入後も検証し、他の踏切にも展開できるか考えていきたい」と話した。

 現状、通勤・通学ピーク時の8時台で1時間あたり最大44分間遮断する「開かずの踏切」は、遮断機をくぐる危険な横断などが問題視されてきた。下沼部小の通学路でもあり、同校の児童937人のうち半数以上の約500人が踏切を渡って通学。2014年に、踏切幅を7・7mから14・2mに拡張し混雑緩和策が図られたが、通学時間帯は歩行者や自転車が滞留し混雑状況が続く。20年10月には遮断機が下りた踏切内に自転車を押して立ち入った60代男性が亡くなる事故も発生。JRと中原署、地域が連携して安全対策キャンペーンを定期的に行ってきた。

 ボランティアで、毎朝の見守り活動を続けてきた近所に住む70代女性は「15年前は踏切を渡って通学する児童は20人程度だったが、再開発が進みタワーマンションから通学する子どもらが大幅に増えた」と話した。

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