市政報告 多摩川に架ける新たな橋(仮称)等々力大橋の橋脚が出現多摩川に架ける新たな橋(仮称)等々力大橋の橋脚が出現 川崎市議会議員 松原しげふみ川崎市議会議員 松原しげふみ
東京都の放射3号線目黒通りを世田谷区の等々力不動前交差点から多摩堤通りまで延伸し、多摩川に橋を架け、川崎市を通り抜け新横浜に至る工事が進められています。
私は平成22年12月17日号の本紙タウンニュースに「多摩川横断新橋建設計画、宮内新横浜線目黒通りに接続」と題して掲載させていただきました。その寄稿文の一部には次のような内容の文章があります。「―今後は西下橋交差点から多摩川対岸の東京都市計画道路放射3号線(目黒通)が多摩川架橋で接続され、東京都心から新横浜に至る東京都・川崎市・横浜市を結ぶ幹線道路となります。橋梁の形式や構造は未定ですが100億円程度の事業費を東京都と川崎市が負担します。今後都と川崎市が協定を締結、その後、地質の調査及び基本計画を行い、平成27年度中の工事着手を進めています。完成後の管理についても今後協議がなされます―」と記し、当時は「多摩川架橋」と言われていたものが、今では仮称ではありますが「等々力大橋」と言われるようになりました。また、橋の概要についてもすでに明らかになりました。橋長は386・9m、総幅員31・65m(4車線)、事業主体は東京都・川崎市、施工主体は東京都、事業費の概算総額100億円の負担割合は本市と東京都がそれぞれ50億円となっております。
現在の工事の進捗状況及び今後についてでありますが、平成29年度の工事施工協定締結後、令和元年6月に橋梁整備に伴う川崎側の低水護岸工事が完成し、本年5月には同じく川崎市側の河川敷に橋脚(写真A)、土手の上には橋台(写真B)が完成し、令和7年度の橋梁の完成を目標に整備が進められております。現在、丸子橋から二子橋の約5Kmの間には有料道路である第三京浜道路がありますが、等々力大橋はその中間に位置する無料の道路となります。さらに、全線が開通となれば、東京、川崎、横浜が結ばれ、新たなネットワークの形成が図られ、周辺の交通渋滞の解消、災害時の避難車両の円滑な走行、迂回路の解消による交通事故の減少が期待されておりますが、等々力大橋の完成時期を令和7年度を目標にしているのに対し、橋に接続する宮内新横浜線の完成目標が明確に示されておりません。道路予定用地の取得率は約6割(写真C)とも言われており課題となっております。道路用地の早期取得と共に、多摩沿線道路からの等々力大橋への流出入に係る安全性の確保も求められております。
今後も引き続き都心アクセスの向上と都市間の連携強化のため、都市計画道路宮内新横浜線の整備と多摩川に架かる新橋の整備の必要性を認識し、人流や物流を支える交通基盤の早期完成を目標に、各関係局の動向を注視してまいります。
松原しげふみ事務所
中原区新城5-2-3
TEL:044-751-8855
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3月15日