中原区 人物風土記
公開日:2022.12.16
和楽器の国際交流コンサートを開催するグループ「琴音人(ことねびと)」の代表を務める
達(だて) 美鶴さん
中丸子在住 66歳
救いの心 音に込め
○…楽しく箏を学び、社会に貢献しよう―そんな理念で活動するグループ「琴音人」。伝統文化を身近に感じてもらおうと企画したのは、日本人でも触れる機会が少ない箏の普及に取り組む外国人奏者を招いたコンサート。「日本文化を知ってこその国際化。中原区だけでなく、少し世界に飛び出す体験ができれば」と思いを込める。
○…出身は大阪府。芸事をたしなむ大叔母らの影響で3歳で日本舞踊を始め、祖母の誘いで12歳の時に箏教室へ。「和楽器なんてかっこわるいと思って、学校では言えなかった」と苦笑い。好奇心の赴くままバレエや声楽、ピアノも習い、忙しい学生生活を送った。趣味の延長で「なんとなく」箏を続け、臨床検査技師として医療現場に勤めながら、息抜きで職員の和楽器クラブに所属。院内コンサートや老健施設の慰問も行った。
○…思いが一変したのは、そんなクラブでの活動のとき。コンサートには寝たきりの人も訪れ、涙を流して演奏を聞いていた。「聞きたいという意思があるから来てくれた。医療だけでは救えない部分の一つだと強く思った」。箏の可能性を感じ、今しか挑戦できないと一念発起。仕事をアルバイトに切り替えプロの養成所に入り、東京と大阪を往復する日々に。指導者になってからは、戒名に「箏」の字を入れてほしいと遺言して旅立った教え子、「どうしても行く」と病を押してサークルに通ってきたメンバーの姿が目に焼き付く。「生きざまと芸術文化は大きく関わる」。その思いが原点だ。
○…指導やイベント企画、自身の研鑽に奔走する多忙な日々を支えるのは、同じく箏を続ける娘と「いつもコンサートに来てくれる」夫の存在。「幸せだなと思います」。柔らかな笑顔をみせた。
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