市政報告vol.91 デマンド交通「チョイソコかわさき」の本格運用で利便性向上を! 川崎市議会議員 末永 直
昨年11月2日から本年2月27日にかけて、中原区と高津区の一部においてデマンド交通「チョイソコかわさき」による実証実験が行われています。井田地域を中心として交通不便地域の利便性向上をめざし、中原区議会議員団による市長要望にも盛り込まれており、長年求めてきた取組が実証実験にまで至りました。
12月19日の議会一般質問で取り上げました。
1.利用者数の推移と目標
12月14日現在のLINE登録者数は1100人を超え、会員登録者数は約590人。2週間で100人程度増加するなど、着実に周知されているとのことです。採算性の向上については具体的な数値目標はないとのことですが、まちづくり局長は「非常に重要なことと認識」し、「周辺の商業施設や企業等からの協賛を得ることで、より一層の採算性の向上が図られる」と答弁。今後、地域を巻き込んだ取組が求められます。
2.高齢者にもやさしい周知を
本取組は民間事業者との連携によるICT等新技術・新制度を活用した取組ですが、スマホやPCを使い慣れていない高齢者等も利用しやすい周知の在り方や利用促進について伺いました。まちづくり局長は「地域の方々の外出機会となるイベント等の地域情報を配信するなど、より多くの皆様にデマンド交通を体験して頂けるよう取組を進めている」と答弁。なお現在、紙面を町内会等での回覧や掲示、エリア内の公共施設でのパンフレット配架などを行っています。井田病院やスーパーマーケットで特設ブースを設置した広報活動や会員登録会を開催。同病院と連携している医院等にパンフレットを配架していますのでご覧ください。
3.乗降場所の表示をわかりやすく
100カ所の乗降場所で、私の見た限りですが雑に表示されているところがありました。わかりやすく整えてほしいと要望しました。まちづくり局長は「地域の皆様の御協力を頂きながら、よりわかりやすくなるよう事業者と協議・調整を進める」と答弁しました。
実証実験が終わり本格運用できるようにするためには、広告収入や地域の協賛、多くの利用者など必要なことがたくさんあります。私はふるさと納税の寄附の使い途の選択肢に、「地域コミュニティー交通」といった項目を加えて収入にできるようにしてほしいと要望しました。本稿をご覧になり気になられた方がいましたら、是非ご利用ください。
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5月10日