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中原区 トップニュース経済

公開日:2023.03.03

丸子橋交差点
上下線ともに渋滞緩和
信号制御策など奏功

  • 右折・左折レーンを分離した中原街道

 川崎市は、昨年10月までに丸子橋交差点で実施した緊急渋滞対策の効果測定結果を2月21日に公表。右左折レーン設置のための車線増設や信号制御の改良などが奏功し、最大通過時間が大幅に短縮するなど渋滞の緩和がみられた。

 市内交通の円滑化に向けた取り組みの一つで、道路の新設や拡幅などの長期的対策ではなく、現在の道路の幅員内でできる改善を目指す緊急渋滞対策として実施されたもの。2018年に発表された第3次緊急渋滞対策の市内5カ所の対策地点のうち、中原区内では丸子橋交差点とガス橋交差点が対象となっていた。

 丸子橋交差点は、東京や横浜と通じる幹線道路が交わる主要道路で、朝や夕方の通勤・帰宅ラッシュ時は特に渋滞する傾向にあった。改善前は、丸子橋から武蔵小杉駅方面へ向かう綱島街道(主要地方道 東京丸子横浜)から武蔵中原駅方面に走る中原街道(主要地方道 丸子中山茅ヶ崎)への右折車両がレーンからあふれ、後続車の通行を阻害。また、中原街道から丸子橋への左折車両が集中し、渋滞が発生していた。

 実際の対策として、市は中原街道の上り線を右折と左折のレーンに分離。左折専用信号も設置し、中原街道の左折車と綱島街道(下り線)の右折車が同時に通行できる時間を新たに設けるなど信号の制御を行い、通行の円滑化を図った。今年1月31日に行われた調査では、中原街道(上り線)の1日の最大渋滞長(青信号で通過できずに残った車列の長さ)は改良前は730メートル、最大通過時間は11分02秒だったがいずれも解消。綱島街道(下り線)の1日の最大渋滞長は350メートルから120メートルと230メートル減少、最大通過時間は9分44秒から1分49秒で7分55秒短縮され、大幅に緩和された。

 市建設緑政局の担当者は「上り線、下り線ともに大幅に改善でき、渋滞対策ができたと思う」と話す。第3次緊急渋滞対策では今後、来年度中にガス橋交差点の対策が行われる予定。

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