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中原区 人物風土記

公開日:2023.04.14

中原消防署長に4月1日付で就任した
熊谷 智子さん
都内在住 58歳

気負わず前へ、道ひらく

 ○…中原消防署に勤務するのは3年ぶり。副署長の立場で地域住民との接点が多かったため、街に出れば「おかえり」と歓迎ムードだ。職員には働きやすく、働きがいのある職場をつくることが自分の務めと伝え、市民のためにパフォーマンスを発揮してほしいと話した。署長として「消防団や企業、関係機関と協力して、この地域を守っていきたい」と意気込む。

 ○…市内初の女性署長として注目を集めた前任・高津署での勤務。「川崎市は全国で初めて女性消防士が誕生した地。先輩たちが道を切りひらいてくれたからこそ今の自分がある」。女性だからと気負わず、2人の子を出産し、育児しながら続けられたのは「周囲の助けがあったからこそ」と感謝を口にする。

 ○…チャレンジ精神が旺盛で、最近は友人に誘われてトランポリンフィットネスを始めた。音楽に合わせて体を弾ませていると、頭がすっきりしてストレスも解消できる。通信制大学で心理学を学ぶなど、向上心も高い。今の季節は旬のイチゴを使ったジャム、秋には栗の渋皮煮を作り、日々の生活を楽しむ。「食べることが好きだから、体もしっかり動かさないとね」と笑う。

 ○…全国の女性消防士が年に1回、自主的に集まるネットワークを事務局としてサポート。地方にはまだ女性消防士が少なく、交流会は悩みを聞いたり、情報交換を行う貴重な機会となっている。メンバーとともに制作した絵本は、女の子が将来消防士になりたいという夢を描く内容。区内の保育園への配布を目指す。「消防=男性というイメージを変えたい。女性だからこそできることもある。やりがいのある消防の仕事を知ってもらい、消防士になりたいという女性を増やしたい」と意欲を燃やす。

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