市政報告vol.96 水害対策 住民の声を聴き土のうステーション拡充を 川崎市議会議員 末永 直
令和5年川崎市議会第3回定例会が6月12日から7月6日までの会期で開催され、上程された議案すべてが可決成立しました。7月4日の一般質問で、宮内地区の土のうステーション拡充について住民の方から求める声があったため、質問しました。
令和元年東日本台風では、多摩川流域の複数の観測所で過去最大の雨量を記録しました。中原区でも浸水被害が発生しました。現在対策中です。
【1】短期対策(完了)
排水樋管ゲートの改良や遠方制御化、観測機器の設置、ゲート操作手順の見直し、排水ポンプ車の導入などをすでに実施しました。
【2】中期対策(令和9年度まで)
ポンプゲート設備を設置し、多摩川の水位上昇に伴う逆流防止と多摩川への雨水排水を同時に実施できるようにします。
【3】長期対策(令和24年度まで)
複数の排水区を一体的に捉え、排水できない雨水を新設する流下幹線で集め、新設又は増設するポンプ場から多摩川へ排水するなどして、令和元年東日本台風当時の浸水に対し、浸水被害を解消するなどの効果が期待できるとのことです。
-・-・-・-・-・-
6月9日に宮内排水樋管周辺地域における夜間の浸水対策訓練が行われました。また、宮内地区においては、短期対策済みの現状で、床上浸水を約5割減少、令和9年度の中期対策後、床上浸水を71%低減できるとのことです。あくまで令和元年東日本台風当時の浸水に対してであります。完全に浸水被害が想定されなくなる令和24年まで浸水被害に遭われた住民の不安は解消されません。中原区に関し、令和元年東日本台風の浸水被害に遭われた住家等は宮内地区は107件うち非住家1件。加えて、丸子地区は851件うち非住家11件とのことです。
土のうが足りません。土のうステーションの拡充について質問しました。「土のう置き場は、過去に浸水や冠水が確認された地域の一部に、民地への浸水被害などの軽減を目的として、公共用地を利用して設置している。宮内地区については、過去の冠水などの実績や状況、地域の御要望も踏まえ、今後、拡充について検討する」と建設緑政局長は答弁しました。被害にあった地区の住民の声をしっかりと聴いて、拡充をするよう要望しました。大雨災害は今年も各地で発生しています。行政は「目に見えるかたち」で住民の不安を払拭すべきです。
|
|
|
|
|
|
(公財)日弁連交通事故相談センター神奈川県支部交通事故に関わる弁護士による無料相談など https://www.kanaben.or.jp/consult/by_content/consult25/index.html |
<PR>
10月18日