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中原区 社会

公開日:2023.07.28

ぜん息医療費助成
「廃止条例案」議会で成立
市民有志団体は不満も

  • 助成制度廃止に反対する署名活動の様子

 7月6日に閉会した川崎市議会第3回定例会で、気管支ぜんそく患者の医療費助成制度を廃止する条例案が賛成多数で可決、成立した。助成制度は来年3月末の時点で新規受付けが打ち切られ、廃止となる。

 廃止が決まったのは、大人が対象の「成人ぜん息患者医療費助成制度」(1割負担)と、子どもが対象の「小児ぜん息患者医療費支給制度」(無料)の2条例。事前に集まった廃止案へのパブリックコメントでは約9割が「反対」としていたが、市は他の疾病との公平性などを理由に「(助成制度の)継続は困難」と判断。廃止する条例案の提出に踏み切っていた。制度廃止を受けて福田紀彦市長は「成人・小児、両制度の受給者に対して、丁寧な対応を行っていきたい」とコメントした。

「パブコメ軽視、無念」

 制度維持を求め、署名活動を展開してきた「川崎公害病患者と家族の会」からは不満の声も上がる。同会顧問を務める竹内勝さん(高津区在住)は「パブリックコメントの結果をしっかりと反映しなかった」などとして、無念の色をにじませる。それでも「すでに議会で決まったことなので、受け入れる」と、前を見据えて話していた。

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