中原区 文化
公開日:2023.09.22
川崎舞台のご当地怪談
ホラー作家が徹底取材
市内各所にある怖い話を集めたご当地怪談をご存じだろうか。『川崎怪談』(竹書房)は昨年11月に発行し、売れ行きも好調だという。作者の黒史郎さん(48)は、川崎市に関する資料や文献を集め、実話に基づく怪談を執筆。「少し怖いけど川崎を好きになってもらえれば」と話す。
黒さんは、2006年に『夜は一緒に散歩しよ』で第1回「幽」怪談文学賞の長編部門大賞を受賞。以来、怪談をモチーフにした作品を手がけている。今回のご当地怪談を執筆するに当たり、市の歴史資料から地域住民が執筆した小冊子まで約200点を収集。徹底取材した。
舞台には中原区も
『川崎怪談』は市内の怪談54話を収録。川崎市出身の作家・平山夢明さんの特別寄稿もある。
中原区が舞台の怪談は、多摩川の洪水で下沼部まで流された豆腐屋を書いた「河川敷に下がる」、ガス橋下であった事件を描く「高圧線心中」、中原消防署玉川出張所で起きた「消防署のアベック幽霊」の3話。文庫本、223頁、定価748円。書店やネット、電子書籍で販売。
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