神奈川県理学療法士学会の学会長を務める 小田嶋 裕之さん 幸区在住 43歳
バイタリティで力注ぎ
○…教員経験、MBA(経営学修士)取得という異色の経歴を持つ理学療法士。テレビ番組のチャリティーマラソンランナーのサポートにも携わる。憂うのは「この仕事の認知度がまだまだ低い」こと。来年2月の県民公開講座は多くの人にこの仕事を知ってもらえる場としてPR活動に勤しむ。
○…人生100年時代。いつまでも健康で生き生きと暮らすため、高齢者の介護予防や健康増進、さらにはメタボリックシンドロームなどの生活習慣病に対する指導など活躍の場が広がる理学療法士。「患者さんが退院しても生活する力を持ち続けられるようにするには、地域全体でリハビリに取り組む必要がある」が持論。かつて総合川崎臨港病院で働く業界の先輩から「地域を一つの会社として考え、病院ごとにつなげていく必要がある。経営的な視点を持つことが重要」と教えられた。「先輩の頭の中を覗いてみたい」。そんな思いから大学院に通い経営学を学んだ。
○…高校時代は競泳選手だったが、東海大学ではトライアスロンに転向。大学1年生の時、ヘルニアを患い「競技生活はやめた方がいい」とドクターストップがかかった。諦めきれない中、出会った理学療法士から「若いうちに復帰できる方向に頑張ってみたら」と励まされ、リハビリを行った。その後、競技に復帰。この仕事に興味を持つきっかけとなった。
○…2017年には川崎区、幸区、中原区にある各病院に、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士がどのくらいいるのかが一目でわかる「リハビリマップ」を仲間とともに作成。利用者や家族がリハビリを受ける際、利用できると喜ばれている。コロナ禍でストップしていた多職種連携にも力を注ぐ。
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11月29日