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中原区 社会

公開日:2023.11.10

神奈川県
丹沢でも「クマ対策を」
県内での目撃は23件

  • 山北町で販売するクマ除けの鈴

 東北地方などで人がクマに襲われる事件が相次いでいる。神奈川県西北部に位置し、川崎市内からの日帰り登山でも人気の丹沢山地もツキノワグマの生息地。人里でもクマと遭遇する危険もあり警戒が必要だ。

 環境省によると、全国でクマによる人的被害は今年9月までに109件報告され、昨年一年間の75件を上回る。県内では10月末時点で被害はないものの、目撃23件、痕跡18件となっている。松田町では地元農家と協力し農地にクマよけロープを設置するなど対策を講じ、クマの痕跡や目撃情報が寄せられた場合は回覧板や防災無線、メールで周知。山北町では一昨年のクマ出没以降、毎年調査を実施。専門家に協力を仰ぎ、過去の事例を踏まえセンサーカメラの設置や現地調査を行う。

 冬眠前の11月頃までクマの出没も懸念されることから、県はウェブサイトで対策などをまとめ、目撃情報を毎週更新。県環境農政局の担当者は「山に入る際にはクマ避けの鈴など準備が必要。目撃情報があった場所やその付近にはできるだけ近づかないで」と注意を呼び掛けている。

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