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公開日:2023.11.10

川崎市役所新本庁舎
「平和・発展のシンボルに」
記念式典に関係者ら330人

  • 関係者によるテープカット(上)と、大谷さんの演奏を聴き入る出席者

 川崎市役所の新本庁舎開庁を祝う式典が11月6日に2階ホールなどで行われた。来賓約330人が出席し、市が誕生した99年間の歴史を振り返りつつ、大規模災害に対応し交流を育む工夫を凝らした庁舎に期待を込めた。

 かつての旧本庁舎と時計塔を復元した外観を見上げ、感慨深いまなざしを送る姿もみられた式典当日。多くの出席者を前にあいさつに立った福田紀彦川崎市長は、時計塔について「川崎大空襲で焼け野原になっても残り続け、市民に勇気を与えてきた。当時の姿に復活させ、平和のシンボル、発展のシンボルになることを願う」と思いを込めた。耐震化を図り市の災害対策拠点にも位置付け、すでに危機管理本部を稼働させている現状を伝えた市長は、「いかなる災害にも対応できる。建替えの目的は市民の命、安全を守るためだ」と強調した。また、最上階の25階に設けた展望フロアからは「第2庁舎が解体されれば、川崎が一望できる」とアピールした。

 新本庁舎には新たな議場も設けられ、11月から定例会が始まる。青木功雄市議会議長は「主役は市民。市民のために議論を交わしていく。この建物に魂を吹き込み、歴史を刻む場になればいい」と熱望した。

 市民文化大使でバイオリニストの大谷康子さんも、山本直純作曲「好きですかわさき川崎愛の街」、アラール作曲「乾杯の歌」などを演奏。祝宴に花を添え、関係者によるテープカットも盛大に行われた。

 新本庁舎を設計した(株)久米設計は、防災・環境・にぎわいともてなし、をコンセプトにデザイン。公共空間の活用や、文化の継承など、新本庁舎に込めた思いを説明した。

 今後、市役所の業務は、新本庁舎、第3庁舎、川崎御幸ビルの3カ所に集約。順次移転を進め、2024年7月には完了するとしている。

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