SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向け、優れた取り組みを表彰する「第2回かわさきSDGs大賞」の最終選考会が10月30日に開催され、平間小学校(佐川昌広校長)が最優秀の大賞を獲得。優秀賞には新城小学校(伊東芳男校長)が選ばれ、それぞれ学校全体での取り組み実績が評価された。
SDGsの推進に向けた具体的な取り組みの普及や推進を図るため、昨年から始まった「かわさきSDGs大賞」。今回は応募総数11団体の中から2校を含む5団体が表彰された。
「学校丸ごとSDGs」
佐川校長の赴任後からSDGsに取り組み、これまでに多摩川の水害を学んだ上で着衣水泳の体験や、商店街の花壇にポイ捨ての注意を呼び掛けるメッセージの設置などを実践。今では児童が自分事としてまちづくりを考え、行動をできるように変わってきたという。
今回の大賞では、学年ごとに多摩川や気候変動などテーマを決め、低学年でも企業や行政などの地域の大人と協働し、SDGsの推進・広報活動に取り組んでいることも紹介し、評価された。
佐川校長は「子どもたちの頑張りを認めてもらいありがたい。自分事として取り組み、地域や企業と連携・協働し行動に移すことで、SDGsが浸透してきていると感じる」と力を込める。
「心の問題にも目を」
優秀賞を受賞した新城小は、福祉分野のSDGsに着目。「お手軽スポーツ」と題し、誰でもできるスポーツを考え実践と見直し作業に取り組んだ。避難所でも、気持ちを和らげられるような工夫や考えも見られた。
光や音などの感覚情報を表した「センサリーマップ」も作成。校内調査を行い、周りにも感覚多様な人がいることが分かり、課題を見つけ、考えられるようになった。今後は商店街や地元企業など、地域に入り込み活動を広げ、地域の人とともにセンサリーマップについて考えていくとしている。
伊東校長は「行動を起こしにくい心の問題でも目を向けてアクションはできる。これを何か気づきのきっかけにしてくれたらうれしい」と話した。
![]() センサリーマップが評価された新城小=提供
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