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中原区 文化

公開日:2023.11.24

市ノ坪在住佐藤さん一家
絵本コンペで国交大臣賞
不思議な世界のファンタジー

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 「家やまち」への思い・夢・希望や、あこがれの家、好きなまちなどをテーマにした手作り絵本を募集する「第19回『家やまちの絵本』コンクール」(住生活月間中央イベント実行委員会主催)で、市ノ坪在住の佐藤さん一家が最優秀の国土交通大臣賞を受賞した。佐藤さん一家は「子どもと大人の合作の部」で応募。長女の華音さん(苅宿小2年)と双子の結月ちゃんと菜月ちゃん(大楽幼稚園年長)が自ら絵本の主人公として登場させ、ボタンを押すとモノが動き始めるというファンタジーを描いた。

 ある日突然現れた「フシギなボタン」を押すと、世界中のものが動き始め、服が勝手に動いてくすぐったくなる場面や、学校が家の近くに来た喜びなどを表現。別の赤と青のボタンが現れ、青のボタンを押すと、世界中のものが自分の住むまちに集まるように。華音さんが赤のボタンを押すと、動いていたものが静かになってしまうなど、子どもたちをワクワクさせるストーリーに仕立てた。結月ちゃんと菜月ちゃんが悲しそうにしているところを見て、消えたボタンを3姉妹で探しているうちに仲良くなり話は終わる。

色塗りを工夫

 きっかけは母・萌華さん(32)が華音さんの通う小学校に行った際、コンクールの応募チラシを見つけたこと。小さい頃から絵本を書くことが好きで、思い出にも残るという思いから、制作を決意した。

 文章は華音さんが考え、絵は家族全員で夏休み期間中に書き上げた。文に合わせて絵を描くことに頭を悩ませたが、萌華さん、結月ちゃん、菜月ちゃんも協力。

 一番苦労した絵は佐藤さん姉妹が3人仲良く顔を寄せ合っている場面。腕の長さや表情など構図が難しく、何度も書き直すなど奮闘。絵の具の色を濃くすると絵が消えてしまうことも分かり、色を塗るときの力加減にも手を尽くした。

 受賞を知ったときは「こんな光栄な賞を取れるとは思ってもいなかったからびっくり。とてもうれしかった」と萌華さん。3姉妹は最初は表彰されることを恥ずかしがっていたものの、周りの人に褒められて自信がついたそう。華音さんは「もともと字を書くことより絵や工作の方が好き。これからは図工など物を作ることも頑張りたい」と話し、今後も新しいことに挑んでいく。

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