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中原区版 公開:2023年12月22日 エリアトップへ

市政報告 消えつつある学校プール―老朽化・経費負担大― 川崎市議会議員 松原しげふみ

公開:2023年12月22日

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 市立小中学校における水泳授業は、各学校に設置された自校のプールで学習指導要領に基づき各学年別に水泳指導が行われておりますが、現状のプール授業の在り方について廃止に向けての取り組みが進められており、プール施設が消えつつあります。市立学校のプールは屋外に設置されており、6月から9月にかけて運用がなされておるため、近年の台風やゲリラ豪雨等の天候不順により授業が実施できない日が増えております。また、指導にあたり教員への負担が大きいこと等の課題があります。(現在教員採用試験に水泳は入っておりません)。

 さらに問題となっているのは運営費や維持管理費の負担であります。学校プールの耐用年数は約30年とされておりますが、本市の状況を見ますと、小学校で80校、中学校で28校が既に30年を越えており、50年を過ぎている学校も見受けられます。耐用年数を越えた学校プールについては、更新しなければなりませんが、更新を行ったという事例を聞いたことはありません。令和3年に学校改築が終了した西有馬小学校では、それまで設置されていたプールがなくなりました。また令和7年4月に新川崎に開校予定の小学校にはプールは設置されません。1校あたりのプールにかかる年間の維持管理費は別表の通りで、200万円を超えており、市内全体の維持管理費は3・5億円以上となっております。また、老朽化したプールを更新した場合の工事費は、3〜5億円と試算されております。仮に耐用年数超過の全プールを更新した場合の経費は、130〜150億円が必要となるのではないでしょうか。

 以上のことを理由として、教育委員会では今後は原則的にはプール更新は行わず、市営プールや民営のプールを利用しての水泳授業に順次移行していくこととなり、既に試験的な取り組みが行われております。小中学校時代、学校プールで水泳授業を受けた私にとっては寂しい限りであり、時代の潮流と割り切れない自分であります。

松原しげふみ事務所

中原区新城5-2-3

TEL:044-751-8855

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