市政レポートNo.134 等々力釣り池の計画排水 自民党川崎市議会議員団団長 原 典之
昨今は、台風の影響により線状降水帯やゲリラ豪雨といった災害が増え、全国各地で多くの被害が出ています。台風が来る前から、多くの備えが必要な時代になってきたとはいえ、線状降水帯の発生や土砂災害の危険性の予想など天気予報のさらなる精度が上がることが期待されます。
令和元年東日本台風では、中原区でも多くの被害が発生し、その一つが等々力緑地周辺でした。この地域については、多摩川が計画高水位を超える過去に例のない、当該地域が水位より低い状況となり、等々力ポンプ場の放流渠から多摩川へ排水される量が減り、その影響として自然排水区内における地盤高の低いマンホールから溢水したものと考えられています。その教訓で、等々力緑地の釣り池を活用した計画的な排水の運用方法が策定され、多摩川周辺及び上流部で一定雨量が予報された際に、最大50cmまで水位を下げ、本年6月にもそのような事象を想定した訓練が実施されました。元々水位が低かったために、実際の排水は行わず、池の水を循環させる訓練となりました。
釣り池の計画放水をしない場合は、越流堰から下水管に流れる仕組みになっていますが、昨今の大雨時には機能しないことも予想されます。このようなことにならないように、事前情報をどうやって計画的な排水に活かすか、周辺地域の安全性を高めるよう議論して参ります。
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